弁護士インタビュー
弁護士・東京事務所所属 とちはら りょうたろう 栃原 遼太朗
プロフィール 大阪府出身 京都大学法学部卒業 京都大学法科大学院修了 修習地: 神戸 2018年弁護士登録 東京弁護士会所属
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― 事務所に入所してからどのくらいになりますか?
2019年1月に入所し、今年で3年目になります。
― 関西のご出身ですが、一新総合法律事務所に入所した理由を教えてください。
東京三会主催の修習生就職合同説明会で、一新総合法律事務所のブースで事務所の説明を受け、伝統ある事務所であり、地に足を付けて堅実に成長しつつも、クラウドシステムの本格的導入など、新しいものを積極的に取り入れる姿勢が魅力的に映ったためです。また、当日説明をしていた大橋弁護士(東京事務所所長)の対応が丁寧で、好印象を持ったことも入所を決めた理由の一つです。
― 入所後の東京事務所の印象はどうでしょうか?
新潟県を主軸とする事務所ということもあって、当初は「特に新潟県に縁があるわけではない自分が上手くやっていけるのだろうか」という気持ちがあったのですが、入所して疎外感などを感じることはなく、みなさんフレンドリーに接してくれ、居心地の良さを感じました。入所してから2年が経ちましたが、今も居心地よく仕事をしています。
― 入所後の新人研修はどうでしたか?
事務所の規模が大きく、取り扱う案件の数も多種多様であることを反映し、所内研修のレパートリーも多く、典型的分野(相続、交通事故、刑事等)は一通り研修で扱われます。各分野のエキスパートの先輩弁護士が、ご自身の案件処理等の経験をもとに解説してくれるので、具体的で為になるものが多かったです。また、分野によって、新人弁護士向けの業務処理マニュアルも整備されているので、そちらを参照することで、一通り案件を進めることができます。
― 現在はどのような業務を担当していますか?
不動産関連の案件を中心に、顧問相談対応や交渉、調停、訴訟に至るまで、幅広く業務を手掛けています。3年目と言うこともあり、徐々に自分一人で対応する業務の範囲も広がってきたところです。
手持ち案件が増えてくるとスケジュールや進捗状況の管理が重要になってくるのですが、事務所内で使用している案件管理ツール(LEALA)などを活用し、業務の効率化を進めています。
― LEALAを利用することで業務の効率化が図られていますか?
そうですね。案件ごとに進捗状況や関連書類、関係者の連絡先やスケジュール等が紐づけられていることもあり、業務の効率化が図られていると感じます。資料も含め書面等もLEALAで一括管理されておりますので、紙ベースで資料を参照することもあまりありません。
― どういった時に弁護士としてのやりがいを感じますか?
複雑に絡み合った案件の事実経過を丹念に把握し、それを前提に争点を整理し、解決に導く、という一連の流れを進めているときにやりがいを感じます。事件規模の大小はありますが、「生の事実をきちんと把握する」ことは常に心掛けているところです。
― 事件処理などで困ったことがあった際はどう解決していますか?
東京事務所の先輩弁護士や、場合によっては他拠点の事務所の弁護士に質問しています。LEALAによる所内のチャットで気軽にコミュニケーションが取れるので、相談しやすい環境にはなっていると思います。また、月に1回程度、一新総合法律事務所の弁護士がweb会議システムを通じて一堂に会し、手持ち案件について自由に質問を行う機会があるのですが、そのような場を利用したりもしています。
― コロナ禍で相談者や依頼者とはどのような方法でコンタクトを取っていますか?
当事務所では、コロナ禍以前からweb会議システムやチャットツールを相談に活用していたので、これらのツールを用いて、非対面でコンタクトを取っています(必要に応じて対面での打合せも行います)。コロナ禍で大きく対応手法が変化したというわけではないので、“コロナ禍によってコンタクトが減った”という印象はありません。むしろ、コロナ禍を契機にツールを積極的に活用するクライアントが増え、以前よりも密にコンタクトを取れているように感じます。
― 一新総合法律事務所は拠点数が多いですが、他拠点との弁護士と接点や交流はありますか?
チャットツールを用いてリアルタイムで他事務所の弁護士とやり取りを行うことは日常的にあります。このほか、先ほど述べたように、月に1回程度の弁護士間の意見交換の場が設けられています。そのほか1年に一度、事務所全体発表会や所内レクリエーションも開催されており(今年はコロナ禍のためオンライン開催の予定)、定期的に接点を持ったり、交流したりする機会もあります。
― 新人研修以外での研修は充実していますか?
事務所内で定期的に研修、勉強会のお知らせがありますので、希望すれば2年目以降も好きなものに参加可能です。このほか、当事務所では資格取得費用、外部研修参加費用等も事前申請により事務所負担となることが多いので、これらの制度を活用して自己研鑽に努める弁護士も多いです。
― ワークライフバランスについてはどのように感じていますか?
弁護士としては悪くないと思います。私含め、連日深夜まで働いている人は基本的にいません。土日祝についても、ごく例外的な緊急対応等を除けば出社等はなく(ただし東京事務所以外の拠点では土曜相談の担当日が設定されることがあります。)、先輩の弁護士からの連絡も基本的にありません。
このほか、休暇も常識の範囲内であれば非常に取りやすいです(申請フォームに基づいて休暇を申請するのですが、拒否や理由説明を求められることはありません)。私も1年目の頃、土日のいずれかで仕事する癖があったのですが、先輩の弁護士に「休日はなるべくきちんと休みなさい」とたしなめられました。
無論、休日の仕事が禁止されているわけではなく、立て込んでいるときは溜まった起案等を休日にこなさざるをえないときもあるのですが、そのあたりは自分の裁量とペースでコントロールできるので、“休日に仕事を強制されることはない”というのは自信をもってお伝えできるところです。また、月に一度、先輩の弁護士との個別面談があり、その中で現在の業務量や健康状態等についても確認されるため、いっぱいいっぱいになったとしてもヘルプを出しやすい環境は整っていると思います。
― 他事務所にはない一新総合法律事務所の魅力を1つ紹介してください!
同規模の事務所と比べると「組織的な繋がり」の強さを感じられるかと思います。また、多拠点型で、個人・法人の事件いずれも満遍なく取り扱っていることもあり、事件分野の偏りがそれほどないというのも魅力の一つといえます。
― 最後に、当事務所へ入所を検討されている方に一言お願いします。
一新総合法律事務所は、大都市圏以外を本拠とする法律事務所の中では大規模ですが、都市圏の事務所と比べると、堅実に一歩一歩成長してきた事務所です。弁護士として「急激に」ではなく「堅実な」成長、ステップアップを考えられている方であれば、当事務所にマッチするのではないかと思います。法律事務所は多種多様なスタイルがありますが、このインタビューを見て少しでも興味を示された方は、ぜひご応募ください!
先輩弁護士から一言
弁護士・東京事務所所属 やまぎし やすひろ 山岸 泰洋
プロフィール 神奈川県出身 東京大学法学部卒業 東京大学法科大学院修了 修習地: 札幌 2008年弁護士登録 東京弁護士会所属
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何事にも真摯で意欲的な栃原弁護士。伝統的な弁護士実務だけでなく、当事務所の特色であるITを活用した業務効率化や顧問先とのコミュニケーションについても持ち前の高い適応力を発揮し、この2年で随分と頼りがいのある存在に育ってくれました。今後さらなる成長を遂げ、当事務所を力強く牽引し、社会に大きく貢献する人材へと進化していくことでしょう。
私たちは、弁護士のコアバリューを大切に守りつつ、新時代に適応したプロフェッショナルの在り方を常に追求する事務所です。このような理念に共鳴してくれる仲間を随時募集しています。柔軟性と粘り強さ、行動力、そして好奇心を持った方を歓迎します。